Welcome to Silent hill

低身長男子がとにかくゆるい記事を書く「脱力系雑記ブログ」

【レビュー】『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』 『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』、「力を合わせる」という王道テーマを楽しむ映画でした

f:id:tnkbnbn:20180917105811j:plain

こんにちは!土曜日、いかがお過ごしでしょうか。

オタクのぼくは静岡にある名店「豚そば一番星」で「まぜ豚そば」を喰ってから、映画館に足を運びました。

お目当ての作品は『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』 『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』

 

夏映画です。待ってました。

 

若干のネタバレも含みつつ、レビュー書いていきたいと思います。

観ようか悩んでるそこの子供たち!!!!!観ような!!!!!!

 

 作品紹介:『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』

あらすじ

 愛と平和のためにエボルトと激闘を繰り広げている桐生戦兎 / 仮面ライダービルドの前に伊能賢剛率いるブラッド族が暗躍を始めた。東都、西都、北都の都知事になった彼らは、エボルトに代わって地球滅亡を企む。そのため、邪魔な仮面ライダービルドを倒すため、『ビルド殲滅計画』を始動し、洗脳され、暴徒化した全国民を使ってビルドを襲わせる。それどころか仲間である石動美空と滝川紗羽も敵になり、猿渡一海 / 仮面ライダーグリスと氷室幻徳 / 仮面ライダーローグも捕まり、さらには戦兎の相棒である万丈龍我 / 仮面ライダークローズもブラッド族の手先になってしまった。

そして、龍我は戦兎を倒し、ハザードトリガーを手に入れると、伊能は仮面ライダーブラッドへと変身し、パンドラボックスをも手に入れようと画策する。

史上最悪の危機にビルド、最後の実験が始まる。

(引用:劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)/快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film(アンフィルム) オフィシャルサイト

時系列的に、本編最終回後のお話です。もしかしたら本編終わってから見た方が良いかもしれません。情報を補完してから観るとまた違った印象を持つと思います。

次期ライダー「ジオウ」も登場します。ただ映画本編を壊すような登場の仕方はしないのでそこは安心して大丈夫です。

 

感想①:前半の「パニックムービー」的展開、どう?

素直な感想です。前半は「パニックムービー」っぽさがあります。

予告でも流れていた通り、「ビルドを殲滅しろ~!」と洗脳された一般市民に、戦兎がガッツリ追いかけられます。命をずーーーーっと狙われていきます。ヤバイ。

それをなんとか躱していく戦兎くん。逃げ方も面白いんですよ。普通にバイク使ったり、ラビットの力でハイジャンプしたり、匍匐前進したり。頭脳戦って感じ。

でも、「普通に変身解除して逃げる」じゃダメなのか?って普通に思っちゃったんですけど…だって市民はビルドを狙ってるわけで戦兎を狙ってるわけじゃないんだから…多分…

 

ビルドを殲滅する理由もそこそこ正当な理由があるんですよ。いや良いんですけどね?

でも尺的にこの追いかけっこが長いなって思ったんですよ。

あと市民を敵に回す事になるんで、ラブ&ピースを謳う戦兎がどんな感じで一般市民を躱していくのかな~って思ったら、普通に自動車爆破させたり、落下するヘリもそのまま避けたりしていて、「それでええんか…?」となってしまった。

いや、そりゃ自分の命狙われてるんだから必死になるのは分かる。でも市民もガッツリ爆破に巻き込まれてるけど、それでいいんすか!?

 

戦兎が犬の写真を撮る「ギャグシーン」

そこはスゲー良いと思いました。戦兎の人間性が良く見えるシーンだし、シリアスな本作の中でほっこり出来るシーンだったなぁ。

 

個人的にパニックムービー的要素はイマイチでした。3号4号ライダーまで敵になったらもっと絶望感があって最高だったかもな~!惜しいな~!って感じ

感想②:本編のギャグのノリがそのまんま映画に!

ぼくはビルドのギャグ、そこそこ好きです。若干キャラ崩壊してる感じも否定出来ないんですけど、良い塩梅のユーモアセンスで笑わせてくるんですよね。

結構シリアスな作品なので、ギャグがある方が「つらさ」を緩和出来るんですよ。良いバランス。

 

本作品、ギャグ健在です。子どもも大人も笑えるネタが入ってます。さっき書いた戦兎の犬ネタも最高でしたけど、個人的に幻徳と一海の絡みは最高でした。そこに内海も入って来てさらに最高でした。

多分アドリブだと思うんですけど、地下牢獄に閉じ込められた一海と幻徳が上を見た時のやり取りが結構ジワジワきました。スカートの中身云々のところ。

あと同じところで、内海が「アイテム」を持ってくるんですけど、そのアイテムを渡す条件が、皆さん予想通りの「アレ」が待ってます。二人は「アレ」に応じるのかどうか…ぼくはそこで結構笑いました。

 

こういうギャグってスゲー難しいと思うんですよ。ギャグ多すぎると大きいお友達がメチャメチャ叩くし、かといってずーっとシリアスだと親御さんが叩くし…

今回は親子揃って笑える感じだと思います。勿論、大きいお友達もガッツリ笑えます。

感想③:平成2期第一弾、「仮面ライダーW」に回帰するような展開がアツかった

エボルトと同じブラッド族である伊能との戦いがメインになります。その中で、戦兎は自身のこと、ビルドのルーツに辿りつきます。冒頭の「とあるシーン」、同じような映像がルーツを探る時に出てきます。一見同じシーンに見えるんですけど、地味に変わってるのでそこに注目して観て欲しいです。これが結構重要。

戦兎とは一体何なのか、戦兎の父は何故科学者になったのか、ビルドは何故ボトル2本で変身するのか…

多くの事が、伊能との戦いを経て、明らかになって来ます。

 

※軽くネタバレ入ります。

色々あって、世界を救うためには「万丈」が必要になることが判明します。彼の力と、戦兎の力で世界を救う。2つの力が必要だったから、2本のボトルが入るように設定されていた

万丈を研究したいたのは戦兎の父でした。だから彼は、戦兎と別れる際に万丈との出会いを予言していました。そして世界が危機に瀕した時は手を組んで欲しいと。

 

ただ、伊能は万丈を吸収していたので、世界を救うため、伊能の体内から万丈を切り出す必要がありました。この辺は色々あったんですけど、無事万丈を救った後、彼の力と戦兎の力を合わせて変身するんですけど、スゲーアツイんですよ。

2人で1人の仮面ライダーになるんですよ!

変身した際に「風の音」が鳴るんですけど完全に「仮面ライダーW」なんですよ。「AtoZ」が初代ライダー、「仮面ライダー1号」をリスペクトした作品でしたが、本作品はリスペクトしている作品をリスペクトした!みたいな感じだと思います。つまり平成2期1作目の「仮面ライダーW」をリスペクト!

おお~!回帰したな~!って感動しちゃいました。平成終わっちゃうし、良い演出だなって思っちゃいました。

2つの力を1つにするっていう王道的展開もぼくは好きです。クローズビルドフォーム、最高!

マジでこのフォームの登場だけで脚本のガバガバ具合も許しちゃいそうになっちゃうんだよな…左右非対称で腰マント…最高にカッコ良い要素を最高な形で集めちゃってるんだよな…

感想④:良くなかったところと気になったところ

良くなかったところ。全体的にガバガバで、勢いで進んでいく感じでした。これは本編も同じなんですけど…

後付け設定の連続でした。「実はあの時…」と言いつつ戦争前、戦争中にブラッド族が色々やってましたって話を持ち込んでくるのはズルいよ~~伏線も何もなかったんだからさ~~~

 

全体的に「弱い」なって印象を持ちました。やりたい事を詰め込み過ぎて、中身がどんどん薄まってしまったのでは?という感じ。

例えば戦兎と万丈との関係性。予告で「万丈…お前の命貰うぞ…!」みたいなセリフ吐いてたと思うんですけど、実際万丈の命奪ってないんですよ。一体どういう意図だったんだコレは。

万丈の事を「相棒」って言ってるんですけど、なんかフワフワしちゃってるんですよ。軽い。

もし、本作が万丈を奪還することが本筋になっていたら、もっとしっかりとした作りになっていたと思うんですけど、ビルド追いかけっこ、葛城巧・戦兎のルーツ、ビルドという存在について等、やりたいエピソードを色々詰め込んだせいで、万丈関連がちょっと薄くなってる印象を受けたんですよ。

確かに戦兎・巧・ビルドのルーツに万丈は欠かせない存在になってます。それなら万丈の心情も掘り下げて欲しかったかもなぁ。今作では万丈が殆ど傀儡なので。序盤と終盤戦いますけどそれ以外はセリフが少ない。ちょっと寂しいなって思いました。

 

あとスゲー残念だなって思ったのが、「2つの力が必要だからボトルが2つ入るようになっている」というビルドドライバーの完璧理論に基づく設定が存在するのに、2本のボトルで変身しないこと。

わざわざ1つの缶にまとめる必要ある?スゲー勿体なくないか?2本ボトルがあるんだから仮面ライダーW方式で良いから、きっちり2本使って変身して欲しかったな~

勿論、映画のタイトル(Be the one)に合わせるなら、2本の力を1つの缶にするってのも、まぁ納得出来ます。

でも結局、クローズビルドフォームになる時には2人が融合するんですよ!?2人が1人の仮面ライダーになる!これでBe the one達成ですよ(?)

とにかくここだけ残念だな~惜しいなって思いました。

まとめ

いつもの夏映画って感じで楽しめました。でも期待値を上げ過ぎるとガッカリするかな?って感じ。

 

全体的にシリアスな展開が続くなかで、良い感じにギャグが入っていくので安心して観れます。

「仮面ライダージオウ」も出てきます!!!!

これがヤバイんですよ。ディケイドと違って結構幼稚な感じでした。いつもの採掘場で、平成ライダーが幹部怪人とバチバチやってるところに戦兎が飛ばされて…みたいな。

ジオウくんのギミックも色々見れます。アクションもキッチリ見れます。

正直、ぼくはジオウくんを観て、スゲー不安になりました!!!!!!

色々あったけどわりと人間側だった超進化態のハートさんやヴァルゴゾディアーツが普通にザコ敵みたいな扱いだったんで…ちょっとこれからが怖いなって…

ジオウ君のデザインはもう良いんですよ、遠目で観ると結構良いと思うんで。アーマーシステムもカメンライドと違って良いと思います。

どうなるかな~!という4割期待と6割不安!

 

そんな感じでした!エンドロールが始まっても席を立たないようにしてください!!!!

『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』の感想

個人的に、今回は戦隊の方が面白かったです。何が良いって、最初から最後までスゲー気持ち良いんですよ

本作、まずカメラワークが新鮮!テレビシリーズでも同じことが言えますが、グルグル回るカメラワークでカット無し1回しでずーっと続くアクションがメチャクチャ爽快です。

例えば、一方で敵と格闘している。その格闘シーンを止めることなく、銃攻撃に合わせてカメラを動かし被写体を別の人物に向ける。これマジで最高なんすよ(語彙)

そんでもって、戦闘場所がコンテナ街!これHiGH&LOW?

 

次にCG。先週のお話(ルパパト共闘回)もスゲーCGでしたけど、それがもうちょいクオリティupして劇場にやってきた感じですよ。マジで。ここ数年でCGのクオリティが一気に上がって来てません?

巨大化vsロボのシーンでCGがバリバリ使われてます。夜戦なので更に映える。そんでもって気持ち良さも段違い。

とにかく、今までのロボ戦では想像出来ない程、バリバリ動きます。そして全てがカッコ良い!

爆破も最高に痺れる。

 

最後にそれぞれの「関係性」

魁利と圭一郎が手を組むんですけど、お互いが手を取るまでのプロセスがかなり良い感じです。圭一郎は持前の正義感が邪魔をして、魁利と敵対しちゃうんですけど、色々あって一時的に和解するんですよ。

って言うより、お互いを理解し合う。悟空とベジータみたいな関係って言ったらベタなんですけど、そんな感じになっちゃう!

本当にこういうことされると堪んないからやめてほしい

 

ココリコ田中も最高でした。タイキック!